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− 夜会話集2 −
ハヤトとクラレット

【第4話】 【第5話】 第6話】 【第7話】

【第4話】


純粋に強さを求めるジンガ
そのまっすぐな瞳が、
俺にはとてもまぶしく思えた

迷いも不安もなく
夢に向かって
走っていけるということ

俺にも、できるんだろうか?



ハヤト:ジンガの使う【ストラ】は、召喚術とは違う力なのか?

クラレット:ええ、違いますよ

クラレット:呪文のかわりに呼吸を使うし、サモナイト石も必要ないですし

クラレット:精神集中が必要なのが同じぐらいですね

ハヤト:へえ・・・

クラレット:【ストラ】は男性より女性が使うほうが強い効果を発揮するんです

クラレット:訓練次第では、ひどいケガですら一瞬で治してしまうそうですよ

ハヤト:・・・すごいんだなあ



【ストラ】って
 便利なんだなぁ・・・


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【第5話】


夕暮れの荒野で交わした約束
今はそれを信じたいって、
俺は思っている

秘密をもっているということを
自ら認めてくれたクラレット
それだけで、今は充分だから



ハヤト:うーん、今日は大変な一日だったな

クラレット:「今日も」ですよね?

クラレット:貴方の側で暮らすようになってから、平穏に終わった日なんかないんですもの

ハヤト:ええ!?

クラレット:ひょっとして・・・ 騒ぎの元凶だって自覚してないんですか?

ハヤト:・・・俺のせい?

クラレット:違うんですか?

ハヤト:・・・・・・

クラレット:ふふっ、冗談ですよ

クラレット:少なくとも私は、自分がこんな日々を過ごせているのが、楽しいと思っているんですよ



初めてだよな・・・
あんなふうに笑ったの


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【第6話】


カノンとバノッサ
この世界に居場所がないという
彼らには力ずくで居場所を作る
必要があったのかもしれない

だけど、それは本当に
必要だったことなのだろうか?
その答えは、俺には出せない

自分の居場所を
見つめることすら、
まだできていないのだから



クラレット:カノンの中に流れているのは、シルターンという世界の、鬼神の血ですね・・・

ハヤト:シルターン?

クラレット:召喚術で開かれる4つの世界のひとつです

クラレット:そこに住む鬼神たちはきょうじんな肉体と破壊の力をもっています

ハヤト:ああ、だからカノンは怪力を発揮したのか

クラレット:はぐれになった鬼神がカノンの父親らしいのですが

クラレット:召喚師として、改めて考えさせられてしまいました

ハヤト:・・・そうだな



召喚術を使う物として
の責任、か・・・


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【第7話】


思いあがっていた
俺の力なら、彼らを救うことが
できると信じていた

けれど、現実は違っていた
囚われていく人々に背を向けて
逃げる事しかできなかった自分

ラムダの言葉が胸に痛い
結局、俺がやったことはただの
自己満足だったんだろうか・・・



クラレット:まだ、さっきのことを考えているんですね?

ハヤト:クラレット?

クラレット:貴方は頑張りました

クラレット:何もしないで、彼らを見捨てたわけじゃない

ハヤト:でも・・・

クラレット:過ぎてしまったことを悔いたって、やり直すことはできません

クラレット:大切なのはこれから先ではないですか?

ハヤト:・・・うん



わかってはいるんだよ
でも・・・


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