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− 夜会話集1 −
ハヤトとフィズ

【第0話】 【第1話】 【第2話】 【第3話】

【第0話】


どうやら俺は召喚術って魔法で
この世界に呼び出されたらしい
こういうのはマンガの世界の話
だと思っていたんだけど・・・

だけど、現実は現実なんだ
これからどうすれば
いいのかを考えながら、
俺はリィンバウムでの
最初の朝を迎えたんだ・・・


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【第1話】


こういった経緯があって、
俺は【フラット】の仲間たちと
暮らすことになったわけだ

そんな目まぐるしい
一日の最後に待っていたのは、
月明かりの下でのおだやかな
ひとときだった

眠れずにいた俺は、
屋根の上に座って、ぼんやりと
考え事をしていたんだ・・・



フィズ:お兄ちゃん、強いのね 部屋の窓から、あたし見てたのよ

ハヤト:え・・・

フィズ:強い男って、あたしの好みだわ 頼りがいがあるもの

ハヤト:あはは・・・そ、そうかい



ほめられたのは嬉しいけど
・・・ねぇ


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【第2話】


荒野で出会ったクラレットの
言葉を信じるのなら、俺は
事故によって間違って
呼ばれてしまったらしい

迷惑な話だとは思うが、
事故だっていうんだから
仕方がない

まあ、いきさつはわかった
あとはどうやって元の世界へと
帰るかってことだよな・・・



ハヤト:どうした?

フィズ:昼間はごめんなさい

フィズ:リプレ母さんすごく怒ってたわ お尻、ぶたれちゃった

フィズ:・・・あたし 嫌われちゃったかな

ハヤト:フィズは自分が悪かったって、今は思ってるんだろう

フィズ:うん・・・

ハヤト:それなら、リプレにもその気持ちはちゃんと伝わってるはずさ

ハヤト:心配しなくていいから部屋に戻ってみな きっと、リプレはもう怒ってないよ

フィズ:・・・うんっ!



生意気だって思ってたけど、
素直なところもあるんだな・・・


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【第3話】


そんなこんなで、
大騒ぎのうちに
花見は終了となった

ごちそうは確かに
うまかったんだけど、
リプレの作るご飯のほうが
俺にはありがたい
メシを抜かれて、痛感してる

ちっとも鳴りやまない
腹の虫をなだめようと、
俺はいつものように
月を眺めに出たんだ・・・



フィズ:つまみ食いだなんて、お行儀悪いわよ?

フィズ:リプレママが怒るのも無理ないわねぇ 朝早くから一生懸命、お弁当作ってたのに

フィズ:きちんと謝っとかなきゃダメよ。お兄ちゃん

ハヤト:はい・・・



リプレには
ちゃんと謝っとこう・・・


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