|
HOME > その他 > 夜会話集 > 夜会話集1 レオンとエイナ | |
− 夜会話1 − レオンとエイナ 【第0話】 【第1話】 【第2話】 【第3話】 |
【第0話】 |
||||||
エイナ:ねえ・・起きてよ・・・ レオン:う、む・・・ エイナ:起きなさーい! レオン:・・・うおっ!? レオン:・・・ここはどこだ?それに、この格好は? エイナ:知らないわよ、そんなこと 私が聞きたいくらいだもん レオン:・・・・・・ エイナ:君が気を失ったとたん 突然、こんなおかしな場所に引っ張りこまれちゃったの エイナ:多分、ノヴァとかいう子の仕業じゃないのかなあ? レオン:ノヴァ・・・ レオン:そうだ! ノヴァは!? エイナ:わかんないよ・・・あれっきり、まるで姿を見せてくれないんだもん エイナ:もしかしたら、あのままどこかへ逃げちゃったのかもしれない・・・ レオン:だったら、なぜ追いかけようとしないんだ!? エイナ:できないんだから 仕方がないじゃない!? レオン:・・・できない、だって? エイナ:まわりを見てごらんなさいよ 追いかけようにも、これじゃどこにもいけないでしょ? レオン:なんてこった・・・ エイナ:もう・・・なにがなんだか、全然わかんないよ・・・ エイナ:目が覚めたら、いきなり知らない男の人の身体にとじこめられてて エイナ:化け物と戦わされたり・・・ エイナ:おかしな連中を追いかけなくちゃならなくなったり・・・ レオン:・・・・・・ エイナ:ねえ! 教えてよ!?なんで、こんな目にあわなきゃならないの!? エイナ:私たち、これからどうなっちゃうのよ!? レオン:・・・知らねえよ レオン:俺のほうが聞きたいくらいなんだ エイナ:なによ、その言い方・・・ エイナ:すこしくらい、優しい言葉をかけてくれたっていいじゃない! レオン:やつ当たりはやめてくれ 俺にかみついたって、なにもかわらないだろう エイナ:・・・っ レオン:(気休めを言ったところで 手の打ちようがないのは本当のことなんだ・・・) エイナ:君が・・・ エイナ:君があの時、倒れなかったら もっと、ちゃんとノヴァの話を聞いていたら・・・ エイナ:こんなことには・・・ レオン:俺のせいだっていうのかよ? エイナ:だって・・・っ レオン:俺じゃなくて、お前だったらあんなことにはならなかったって言うのかよ!? レオン:絶対に大丈夫だったって断言できるのかよ!? エイナ:ちが・・・っ!?わたし、私は、ただ・・・っ レオン:・・・・・・ エイナ:ねえ・・・黙りこまないでよ・・・ エイナ:お願いだから・・・なにか、しゃべってよ ねえ・・・っ レオン:・・・・・・ エイナ:うう・・・っ、うっ、ううっ 黙って背を向けたのは 別に、腹を立てたからじゃない こわかったからだ こんな時、泣いてる相手に どうしてやればいいのか 俺にはわからなくて・・・ しくじるのがこわくて、 逃げたんだ 気休めを口にするなんて 無責任なことはしたく なかったし 今の自分に、この状況を 打破する力がないことは いやってほどに 痛感していたから 不安で泣きじゃくり続ける あいつの声が、胸をしめあげる やりきれないつらさと 自分の無力さに歯がみしながら この現実から 逃げ出すようにして 俺は、かたく目を閉じた・・・ |
||||||
|
【第1話】 |
||||||
差し出された 小さな手を握りしめて 俺は立ち上がる 胸いっぱいに満ちてくる あたたかな、不思議な気持ちに とまどいながら 身振り手振りで、不器用だけど 一生懸命に、俺たちの活躍を 村の人に伝えてくれたリコ 驚きと感心の目を向ける 村の人たちの様子が みょうに照れくさくて つい、黙りこんでしまう そういう視線を向けられる のには慣れてなくて・・・ 記憶のない自分 普通じゃない俺たち だが、そんな俺たちでも こうして、普通に人々と やっていくことができる そう気づいた時、はじめて 胸のつかえがとれた気がして 知らぬ間に、俺の口元は ほころんでいた・・・ エイナ:へへへ・・・ レオン:ご機嫌だな? エイナ:うん、だって 村の人たち、みんなすごく喜んでくれたもん エイナ:おいしいご飯までごちそうになっちゃったし・・・ レオン:まあ、たしかにうまいメシだったよな エイナ:それに、私たちのこと ちゃんとわかってくれた エイナ:みんなの前で姿を変えても 気持ち悪がられたかったのがすっごくうれしい! レオン:リコのおかげだな レオン:あいつが、俺たちのことを信用してくれたから 村人も信用したんだろう エイナ:そうだね エイナ:キミのいったとおりだったね レオン:なにがだ? エイナ:普通にしていればいい エイナ:そう言ったのは、キミじゃない レオン:別に・・・根拠があったわけじゃない レオン:気をつかうだけバカバカしいって思っただけだ レオン:他人がどう思おうと、別に関係ないしな エイナ:ふーん・・・ エイナ:そのわりには、リコちゃんになつかれて、うれしそうにしてませんでしたっけ? レオン:な・・・っ!? エイナ:見直したよ? ちゃんと、優しいところもあるんだなあ、って レオン:バカなこと言ってないで さっさと寝るぞ! レオン:明日は、もっと徹底的にノヴァを捜すんだからな! エイナ:・・・はーい ったく・・・ 俺のこと、からかって 楽しんでるな・・・ |
||||||
|
【第2話】 |
||||||
結局、そのまま俺たちは ハンスの熱烈な押しに 負けて・・・ 告白成功の前祝い(?)に つきあわされた まったく、エイナの奴 これでうまく行かなかったら どうするつもりだ これで、フラレたら 責任取れんぞ・・・ でも・・・ なにもしないでいるよりは たしかに、ずっといい ウジウジなやんでいるより よっぽど前向きだ・・・ やがで、騒々しい宴も 終わり・・・ あてがわれた部屋の中で 俺は、「常夜の石」に 声をかけた・・・ ユズキが教えてくれた いくつかの新しい手がかり そこから広がる、新たな道を あいつと一緒に確かめるために エイナ:あのさ・・・私が、こんなこというのもなんなんだけどさ・・・ レオン:ん? エイナ:レオンって、もしかして好き嫌い多い? レオン:・・・! エイナ:ダメだよ?子供じゃないんだから エイナ:せっかくのごちそうなのに 残したらハンスさんに失礼じゃないの レオン:・・・・・・ エイナ:よーし、これからは ごはんの時には、私が表に出ることにしよう レオン:な・・・っ!? エイナ:ゼニルも、ドナドもアロットも、ぜーんぶパクパク食べちゃうからね レオン:(カンベンしてくれ・・・) レオン:・・・ご、ゴホン! レオン:そんなことより、まずは今後のことを話しあおう エイナ:・・・・・・ レオン:お前の言っていたとおり ユズキからは、いろいろと聞くことができたな レオン:「白夜」に「放浪者」 それに「あのお方」か エイナ:うん エイナ:だけど、どれも今ひとつ要領を得ない話だよね エイナ:なんだか、あいまいにごまかされちゃってた気もするし・・・ レオン:だが、追いかけてみる価値はありそうだ レオン:ユズキが言うように「白夜」が人助けをする集団だとというのなら レオン:俺たちに意味のないことを教えたりはしないはずだ エイナ:たしかに・・・ エイナ:でも、ノヴァのことはどうするの? エイナ:あの子の居場所を見つければ それで、疑問は全て解決するかもしれないんだよ? レオン:わかってるさ レオン:だが、仮にノヴァを見つけて 話を聞いたところで、それが本当に正しい答えなのか レオン:今の俺たちに、どうやってそれを判断することができる? エイナ:! レオン:お前に言われて気づいたんだ レオン:俺たちは、この世界のことを知らなさすぎる・・・ レオン:だから、まずは積まなきゃならないんだ レオン:答えを見極めることができるだけの、知識と経験を エイナ:・・・・・・ レオン:自ら、答えを求めて歩いていける者が「放浪者」なら・・・ レオン:なってみないか?俺たちも エイナ:え・・・ レオン:遠回りかもしれない だけど、歩いた道のりはムダにはならない レオン:世界を知ることは きっと、自分自身を知ることにもつながる レオン:俺は、そう思うんだ エイナ:・・・・・・ エイナ:そうだね・・・レオンの言うとおりかもしれないね レオン:エイナ・・・ エイナ:えへへ、ちょっと圧倒されちゃった エイナ:やっぱ、男の子だね いざって時は、すごく頼もしいや レオン:・・・・・・ エイナ:それじゃ、もう休もうよ 明日は、いっぱい歩くことになりそうだし レオン:あ、ああ・・・ ったく、ずるいよな・・・ 急に、女の子らしい顔なんか 見せやがって・・・ |
||||||
|
【第3話】 |
||||||
|
Copyright (C) 2005 攻略道中 All rights reserved |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||